2011年1月5日水曜日

マスターピース「Harris Tweed SLASH」


マスターピース「Harris Tweed SLASH」

程よくカジュアルで程よくストリート、なのに程よくノーブルっていう、大人なマッチングのカジュアルバッグってなかなかない。ビジネスバッグには困っていない大人の中にも、カジュアルダウンしたときにイタイ事になってる人は結構いる。
でも、大人にとってはこの「程よく」って言うのが最も大切。山男過ぎたりスケーター過ぎたりはもちろん、ワイルド過ぎたりゴージャス過ぎたりすれば品性まで疑われかねない大人のカジュアルダウン。そんなときにぴったりくる商品が多いのがバッグメーカーのマスターピース(MSPC)だ。様々な素材をミクスチャーして生み出されるここのバッグは、極めて“程よいヌケ感”がある。じつはこれはかなり大事な事で、“程よいヌケ感”を上手に演出すれば婦女子の良く言う“リュクス感”の源にもなったりするのだ。

そんなマスターピースのバッグの中でも今回お薦めしたいのが、「Harris Tweed SLASH」。その名のとおりハリスツイードを使ったメッセンジャータイプの逸品だ。ハリスツイードとは1840年代にイギリスのアウターへブリデイーズ諸島で生まれたツイード素材。ブラックフェイスとよばれる羊の羊毛を天然染料のみで染色され、手織りで織られたもので、すべての商品に織り職人のサインが入る事でも知られている。

本来、ジャケットに用いるツイード素材をバッグに、しかもメッセンジャータイプに用いるという、このメーカーらしい着想から生まれたこのバッグには、“程よいヌケ感”に加えて、もうひとつ大きな武器が備わっている。「知性的」なルックスだ。3、4年前に流行ったダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」では、主人公のラングドン教授の外見を「ハリスツイードを着たハリソン・フォード」と表現している。ハリソン・フォードが男性的魅力の象徴であるなら、ハリスツイードはさしづめ、知性とノーブルさの象徴と言ったところか。(主人公はハーヴァード大学の象徴学部教授の設定だからだ)落ち着いた知性に加えて、色バリも素晴らしい。女子からは「カワイイ」と言われるけど、同性からは爽やかに見える配色のバリエーションが揃う。

この、本来のメッセンジャーより少し小振りのバッグなら、ロンTに薄テロパーカーにダウンベスト、ボトムスはチノに白スニ、みたいな王道カジュアルをもしっかり格上げてくれる。荷物の多い人にも満足なこのワンマイルバッグに、ラングドン教授と同僚って言う事になっているマイケル・サンデルの「これからの正義の話をしよう」でも突っ込んで、カジュアルな週末哲学者を気取っちゃうというのも、「大人」な感じがしませんか?

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